映画「グラスホッパー」 感想。 [アニメ、映画]
紹介記事
原作を読んでから数年経ってて、帰り道に軽く読み直したぐらいなので、間違ってるトコもあるかもですがご容赦を(._.)
まずキャラクター、役者に関してですが、どのキャラクターも原作と同じ雰囲気、役者もキャラクターにあっててキャストは文句無しだったと思います。
ただ鈴木が原作より大人しい雰囲気の真面目人間というか、原作より悩んでるような描写が薄いようにも感じました。
映像作品だと、心情描写が難しいのかもしれませんが、原作での「この人は本当に押し屋なのか?」や、後半で必死にフロイラインの事を信じさせようとするシーン場面が好きだったんですがね。
後半までは、原作と多少違う部分がありながらも上手く映画化してるなと思ってたのですが、後半で鈴木がフロイラインに捕まって、殺されそうになった辺りから段々アクション映画みたいな雰囲気になってきて、「あれ?」って感じでした。
しかも鈴木が捕まっている場所に自殺屋(自分の目を見た相手を自殺させる力の持ち主)の鯨が現れるのですが、その鯨が銃を持っているフロインラインの社員を殴ったり、奪った銃で撃ったりと、そこはせめてナイフ使いの殺し屋である蝉にやらすべきじゃないかと。
その後、蝉と鯨の対決になるのですが、鯨が待ち伏せしていたエレベーターの中に、何故か急に蝉が中にいて、そこから対決が始まりますが、正直ただの殴り合いで「これもうグラスホッパーの必要ないだろ」と。
押し屋関係の話もアッサリと終わりましたし、最後は押し屋の妻役の人から全ての説明を受けるのですが、劇団の事は完全に無くなっていて「寺原親子に制裁を加えるために裏の人間の集まり」みたいな説明で、鈴木が押し屋と劇団の3人から説明を受けるシーンもカットされてたので、この辺りの鈴木の頑張りっぷり?が凄い好きなので、かなり残念でした。
初めて伊坂幸太郎作品の映画版を見ましたが、序盤は良い具合に映像化できていると思ったのですが、鈴木がフロイラインに捕まってからの展開が荒く感じましたかね。
本当にB級映画みたいな雰囲気になってたので、もうちょい原作を再現できなかったかなってトコです。
もちろん映画オリジナルとかで良いなと思えたシーンもありましたが。
あとPG12なので多少グロシーンがあるのは覚悟してましたが、蝉の殺人シーンが結構キツ目だったので、出血が苦手な方は注意です。
後半の蝉と鯨の対決シーンも血まみれになりながらの殴り合い+耳が切り落とされるシーン(落ちた耳が映る)もあるので、僕もそこまで得意ではなかったりするので、ちょっとキツいものがありました。
しかし2時間近くある映画を見たのは久しぶりだからか結構疲れましたな~。
9時20分からの上映でしたが、客はそこまでいなくて、ネット予約しましたが、しなくても十分見れましたね。
個人的にこのコミカライズ版がなかなかオススメですかね、元は単行本三冊ぐらいのボリュームです。
では。
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