「犯人たちの事件簿」2巻感想。 [本]



 マガポケでの連載ペースは分かりませんが割りと早めに出てくれた感じの2巻。

 2巻では個人的に放課後の魔術師に並ぶトラウマである雪夜叉、玲香ちゃんの人生どんだけハードモードなのって言いたくなるタロット山荘、元ネタは大丈夫なのか遠野先輩の悲恋湖の3作品が収録されています。


 雪夜叉では金田一以外の推理役となる明智さんが登場する事もあって、明智さんを誤魔化せるかどうかという話になっていきますが、綾辻さんですら想像していない事態に流れていき「明智、お前何してんだよ」と突っ込んだり、トンデモトリックである氷橋を作る際の苦労がしっかりギャグ調で表現されていて、最後はトリックを明かすために用意された氷橋を見て「えっ!? ワザワザあれ作ったの!?」と驚きを隠せない様子で話は終了。

 氷橋は「あー、そんなトリックで来たかー」という感じで読んでましたが、作る労力を考えたら「イヤイヤ、無理だろ」ってなるのを、用意されてしまった以上言い逃れはできませんな

 
 タロット山荘では東大出が自慢の小城が、禁じ手とも言える「探偵を殺す」手を打ちますが、まさかの知識を総動員した金田一の生還によって、罪を暴かれて終わりと言う話。

 金田一を見くびらずに「東大を出てないお前とは違うんだよ」と頑張り、良いトコまでいったのにまさかの生還で全て台無しになれたのは少し可愛そうな気がしますね……しかも犯行理由が理由なだけに。

 別の道があったかもしれないと考えると少し悲しさもある話ですね、しかし玲香ちゃんパパとママって離婚したのでいいんかな?


 最後の悲恋湖はスーパーS.Kキラー遠野先輩の奮闘。

 読んで関心したのがトリックに使うための偽ニュースを読む人間が必要になり、自分がわざわざアナウンス学園に行って勉強し、そのニュースを聞いて真顔で「いい発声だ……」と反応して、S.Kを「全て殺す」、「殺人.計画」等と上手くゴロを当てて、心理描写も含めて、原作のアレッぷりが嘘みたいな話に仕上がってます。  2巻も、絵柄やギャグ共に高いレベルで楽しめましたが、犯人の顔が少し使い回し気味に感じたり、犯人の落ちたり上がったりの描写がワンパターン気味に感じる場面もありましたかね。  これで題材にされるかは分かりませんが異人館村の竜一の心理描写なんか見て見たいですが、アレは学校のザルっぷりが酷い話でしたね。 捕まった美雪にお世話になりました  3巻では「金田一少年の殺人」が出るようですが、3巻まるまる使うのか、他にも事件が入るのかはまだ分からない感じなのかな?  ではでは。
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